補完食ってなに?離乳食との違いは?【基本を解説】

あいか

我が家では、娘が5ヶ月の頃から補完食を実践しています。

今回は補完食の概要や従来の離乳食との違いについて、簡単にまとめます。

この記事はこんな人におすすめ
・補完食に興味があるけど、ざっくりどんなものか知りたい
・補完食と離乳食の違いが何か知りたい

目次

補完食とは

母乳・ミルクだけでは足りない栄養を補う赤ちゃんの食事のこと

補完食とは、WHOが提唱している、科学的な根拠に基づいた、赤ちゃんの成長に必要な栄養を補う食事のことです。英語では、「Complementary Feeding」といいます。

従来の「離乳食」との違い

①母乳・ミルクの量は減らさない。

離乳食では、「授乳は離乳食のあとに」と言われることが多かったり、離乳食が進むにつれて、母乳やミルクを与える量も減らしていくイメージがありますよね。

補完食は、あくまでも「足りない栄養を補う」のが目的なので、母乳・ミルクはほしがるだけ与えてOKとされています。また、WHOは少なくとも2歳まで母乳育児の継続を推奨しています

②食べさせる食材について細かい決まりがない

離乳食では、最初は10倍粥、次に野菜、その次に豆腐やしらす…のように、時期により食材が細かく指定されていますよね。

一方、補完食ではそのような細かい決まりはありません。足りない栄養を意識しさえすれば、どのような食材を食べさせるかは自由です。

③量より質を重視する

補完食では、スプーンを傾けても落ちない程度の濃さが推奨されています。

離乳食では、10倍粥からスタートする方がほとんどですよね。
ところがこの10倍粥、実はカロリーは母乳の半分ほどしかありません。

母乳69kcal
10倍粥36kcal
5倍粥71kcal
ご飯168kcal
カロリー比較(100gあたり)

補完食の目的は、あくまで「足りない栄養素を足す」ことなので、10倍粥では目的(この場合はカロリー)が達成されないことになってしまうんですね。

あいか

お粥なら、母乳と同等のカロリーになる5倍粥から始めることが推奨されています。

我が家では娘の離乳食を5倍粥からスタートさせましたが、問題なく食べてくれました。
個人的には、赤ちゃんの様子を見ながら、8倍粥、7倍粥など無理なくスタートすれば良いのかな、と思います。(最初に食べるのはほんの一匙ですしね。)

厚労省は何と言っている?

実は、厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」においても、2019年の改訂で補完食の考え方が取り入れられています。

離乳とは、成長に伴い、母乳又は育児用ミルク等の乳汁だけでは不足してくるエネルギーや栄養素を補完するために、乳汁から幼児食に移行する過程をいい、そのときに与えられる食事を離乳食という。

厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」

赤字部分が、追加されたところです。

厚生労働省も「補完食」の考え方については知っていて、ガイドも改訂したけど、まだまだ実態が追いついていないというところでしょうか。

これからこの考え方が浸透してくれば、補完食がスタンダードになってくるかもしれませんね。

補完食の進め方

一言でいうと、離乳食より補完食は“自由”です。

始める時期

補完食を始める時期は、生後5〜6ヶ月頃が良いとされています。
ここは、離乳食と同じような考え方です。

補完食を始める目安

  • 首が座って寝返りができる
  • 5秒以上座れる
  • スプーンを口に入れても押し出さない
  • 食べ物に興味を示しだす

食事の回数

食事の回数は、生後6ヶ月から2回食でのスタートが推奨されています。
「赤ちゃんの胃は小さいから、濃いものを回数を分けて与えよう」という考え方です。

スクロールできます
月齢母乳に加えて必要な
カロリー(1日あたり)
頻度1食の平均量
(目安!)
母乳を与える量
4~5ヶ月1~2回(母乳の後に)
ほしがるだけ
6~8ヶ月200kcal2~3回スプーン2~3杯から
スタートし、
徐々に125mlに増やす
9~11ヶ月300kcal3~4回125ml
12~23ヶ月550kcal3~4回187.5ml
月齢ごとの食事回数、食事量の目安

※量の目安は、母乳よりも濃い(1gあたり0.8〜1.0kcal)を食べさせた場合
※母乳を先に与えるか、後に与えるかはどっちでもOK

あいか

我が家では生後5ヶ月で1回食からスタートしました。
様子を見ながら、生後6ヶ月頃からは2回食に増やそうと考えています♪

まとめ

補完食は、細かい決まりがありません。
足りない栄養を補うことができて、赤ちゃんが食べてくれれば基本的にはOK!

従来の離乳食のやり方にこだわらず
赤ちゃんの様子を見ながら、栄養重視の食事を与えていきましょう。

食べる量や進み具合は赤ちゃんの個人差も大きいと思います。
『こうしなきゃ駄目』というものはないので、ママも一緒に楽しみながら進めていきたいですね。

参考文献

赤ちゃんのための補完食入門

補完食「母乳で育っている子どもの家庭の食事」
https://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/66389/WHO_NHD_00.1_jpn.pdf

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